メールで質問をいただきました。
「指の第二関節に軟骨ができていると言うことなんですが治るでしょうか。
前から時々痛かったのですが、昨日から急に指がはれ上がって、
痛くて動かないんです。今日友達に聞いたのですが、もう遅いので明日電話をします。」
「指を手術しないと」と病院で言われてショックだったようです。
早速来院されると、指が赤く腫れ上がり、痛々しい。
指の関節を見て触ってみると、どうも指の関節が回転しているように思える。
それに関節の部分がどうも狭いようだ。
「コレはどこかで指先をぶつけましたね。
一度や二度でなくて、何度も突いていますね。
それでこのような形になったんです。
それと指の関節のところには、小さな骨が在り、
滑車の働きをしているのですが、
その小さな骨が関節の中に入ると痛くて動かない、
もしくは動きにくくなるのですよ。」
治療の際、指の関節だけをすぐに触ろうとする人が多い。
ましてや突き指を引っ張ろうとする人も居るが、
引っ張ると多くの場合、逆にその部分が余計に縮む。
というのは筋肉とか靭帯は、ゴムの性質と良く似ていて
引っ張れば緊張して、縮む力が大きくなってしまうからだ。
指の関節を観察した後に、背中の筋肉から肩・ひじ・手首と緩めました。
すると「先生痛くないし、うずかなくなりました。動かないだけです。」
そして、最後に指の関節を調整すると、ちゃんと握れるようになりました。
「完全にはまだ無理ですけれど、こんなに一回でよくなるとは思いませんでした!」と喜んでいただきました。
今回は時間を掛けて悪くなったものなので、指の関節を調整しても、
最初はすぐにずれてしまいます。
その良い状態がドンドン固まってきてはじめて治ったということです。
指のトラブルや、腱鞘炎。手術は最後の最後の手段にとっておいて、
まずは関節を調整してみませんか?
次は突き指からくる、別の症状について書いてみます。