子供の持久力が、過去最低だと云う。
残念な事ではあるが、ただ今に始まった事ではない。
昭和の真ん中くらいで生まれた僕でも、
朝から晩まで魔黷ワわっていた僕でさえ、明治とかの人には負ける。
江戸時代や、明治、大正くらいまでの人は、体の鍛え方が違う。
大抵のことは人力でやっていた時代だ。
例えば「カゴかき」がそうだ。
人一人をカゴに乗せて、2人でかつぐ。
そして早足で長距離歩く。
50キロの人を乗せたとして、負担は25キロ。
この負荷をせおって歩いていける人は、現代は少ないだろう。
人力車だって、1日に百キロを移動したという。
道だって、タイヤだって悪かっただろうに、その体力!
明治生まれの僕の師匠が見ていた患者と、
僕の見ている患者は違う。
昔とでは体の鍛え方が違うので、筋肉や靭帯の力の強さがまったく違う。
今の人は筋肉も弱いが、靭帯も弱い。
昔の人なら大丈夫でも、今はすぐ捻挫をしたりするのはそのためだ。
基本の体力が違うので、前の治療法のままではダメな場合があるのだ。
骨をボキッと入れるのは、靭帯などがシッカリしていてこそ効果的。
今の人の身体では、余計に悪くなる事もありえる。
特に運動などしたことのない人などには向かない。
靭帯が弱い人だと、関節に炎症を起こす事も考えられます。
骨をボキッと鳴らしたりするカイロプラクティックは、
19世紀のアメリカで生まれた。
「大草原の小さな家」そんなイメージだと思う。
その頃のアメリカ人は力仕事が多く、やっぱり現代のアメリカ人とは違う。
最近のアメリカのカイロが、ボキッしないカイロが主流なのも、
多分同じ理由だろう。
長くなったので、続きは改めて・・・。