「病院と喧嘩したった。」という人が現れた。
肩甲骨から右肩、腕に掛けて、痛くてたまらないのに
検査で「異常ありません」と言われたからだという。
湿布を貼ること3年間だそうだ。
この方を後ろから見ると、右肩を天井から吊ってあるかの様に
そこだけが、くっと上がっている。
もっと詳しく見ると、背骨と肋骨の間が亜脱臼を起こしていて、
これで痛くない訳がない! 骨がずれているんだから!
レントゲンを見た医師が、骨折も脱臼もヘルニアもないので、
背中の異常を見過ごしたのだろう。
または痛くて、たまたまそういう形になったと見たのか、
首の異常を疑って、背中のレントゲンを撮らなかったのかも。
ごくっと肋骨をいれたら、「あれっ痛くないワ」と一言。
背中から筋肉がひっぱって、腕にまで負担がかかっていたので、
肋骨が入れば、もう腕の痛みもとれてました。
この方は、技もいるが、力もかなりいる職人さんなので、
仕事のひっかかりで亜脱臼をおこされたのかもしれない。
それでも、かなりのショックはあったと思うので、
場合によっては、段々悪くなたのであろうが、
基本的に我慢強い人なのだろう。
軟骨や靭帯はレントゲンでは映りません。
だから、膝の半月板ですとか、肋骨の軟骨部分とか、
医師の見落としやすい異常は、色々あります。
骨と筋肉・靭帯があるべき場所にあれば、
それで治まってしまう痛みも、また色々あるのです。