随分と前の3月中旬の頃、
両親に連れられて小さな男の子(仮にX君)が来院されました。
X君は片方の手首から先に力が入らず、
片方の足は膝が伸びず、かかとが地面から浮いて
爪先だけで歩いている様な状態でした。
「4月から小学校入学なんです。それまでに少しでもマシになりせんか?」
もう3月も半分終わっているのに?!
もうちょっと早く言ってほしかった~!!
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時間勝負ということで、週2回くらいで来ていただき、
結論から言うと、間に合いました!
一番悪かった首をメインに全身を調整して、
入学式には「気を付け」ができる様になりました。
それでも手に力が入りにくく、足が動かしずらいのはありますので、
定期的に通っていただきました。
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最後に来られてから10年くらい経ったころ、
久しぶりの予約が入り、現れたX君を見てビックリ。
なんと長身イケメンの大学生になっていたのです。
大学では体育会系のクラブで頑張ってられて、
練習中に腰をひねったとかでの来院でした。
手も足も悪い、小さな男の子だったのに、
「大学でスポーツしてるんやなぁ…」と感慨ひとしお。
オチも無いのですが、3月に思い出したことでした。
